プロに任せてしまう選択肢と
プロに教えてもらう選択肢
「B to C」「前受金」の業界の中でも住宅工務店の入金状況は、神奈川県などを除いて、実はかなり特殊です。
住宅工務店の標準的な入金構造は
お施主様からの前受金に頼りすぎになることは、資金危機の赤に近い黄色信号です。
近年の「B to C & 前受金」業界の破たん事例と同様、地域消費者を巻き込む危険があり、経営者や従業員に「もうこの地域では生きていけない」ほどに深刻な影響を及ぼす可能性があります。
資金が枯渇する直前であればあるほど打てる手がなくなるのは、前受金依存体質が強い中小工務店に特に見られます。銀行からの短期資金調達は一時的な解決策にすぎず、これに頼ると工務店の経営が不安定になることに多くの経営者が同意するでしょう。
いざという時、通常より高い割合で契約金を要求するような禁じ手に出る前に、今のうちに資金繰りの計画を立て、対策を講じる必要があります。
え?建設業用の資金繰り表?
資金繰り表って
こんなの↓とか
こういうの↓じゃないの?
そうですね。確かに金融機関に融資を申し込む時にはこういう表を使うことが多いのは間違いありません。
でもこの表、どの業種でも使えるように調製された標準品です。もう少し突っ込んでいうと「銀行が審査するのに必要な配列にしてある」ものです。
住宅工務店の資金繰り管理をコントロールしたければ、使うべきは住宅工務店用の資金繰り表です。
例えばこんな表です。
ポイントは「現場が並ぶこと」です。
現場ごとに売上も工事原価も分解してしまう。
こうすることで社長は1つ1つが見えるし、どの現場をどうコントロールしなくてはあらないか見通せるはずです。
そしてこの表は更に次のように運用していくと工務店の強力な武器になります。
3種類の表を作るようにすることです。
契約済みのみを掲載した表だけでは、ある月から「赤字が続くだけの資金繰り表」・・・経営者の資金繰り表作成者に対する不満の1つ・・・が出てくるだけでいたずらに不安になるだけです。
「契約済みのみ」の他に
・契約をどのランクまで取ればどうなるのか
・逆に資金繰りを十分に保つために目標となる契約がいつまでにどれくらい必要か
合わせて3つの資金繰り表(月繰り表)がお手元に揃って、工務店経営者は冷静に・先手を取って経営に専念できます。
ただそのためには大きな課題があります。経理を兼用しながらでは、この3種の資金繰り表の運営はかなり厳しいのです。
この点については本サイト運営者「資金繰り管理屋さん」の月額39,800円からできる資金繰り管理アウトソーシングを利用することを考えてみませんか?。
え、粗利の話し?このサイトは資金繰り管理の話しだよね?
そう思われたかもしれません。
なぜ粗利管理の話しがポイントかというと、1物件あたりの受注金額が大きく、2〜3%の狂いでも・・・それが多数の現場で起こっていたら・・・年間でかなりのロスが損益上生じます。
工務店の粗利増減はそのままお金の増減に直結します。
工務店経営に限りませんが、資金繰り管理の基礎が損益管理(粗利管理)です。だから資金繰り管理担当者は同時に損益管理にも力を発揮しなくては務まりません。
工務店の現場別の粗利管理、ご実感されているかと思いますが、一筋縄では行きません。そもそも見積もり(実行予算)をきちんと組んでいるのか(案外できていない工務店も多い)から始まり、大きく3工程で「想定した粗利から狂う」が発生します。
だから工務店の資金繰り管理者は損益(粗利)管理に強く関与する必要があります。
工務店の資金繰り管理者はその始まり(実行予算の粗利の把握)から途中経過(例えば上棟時でもうこれだけズレがある、など)を随時把握し、決着粗利の予想を変えていく=資金繰りの予想を変えていくのでなければ、竣工前後で「こんなに払うはずじゃなかった」という予想外のダメージが生じます。
工務店の粗利のズレ(の蓄積)は必ず経営に深刻なダメージを与えます。
資金繰り管理担当者は傍観者であってはいけません。「いつもうちズレるんだよな」という認識から、原因解明と社内共有、解決策の迅速な実行が求められます。
工務店の資金繰り管理はExcelで十分対応可能で、他業種に比べて管理手法は単純で簡単です。
基本を理解すれば、取り組むやりがいが感じられるでしょう。そのための導きを、いつでも私たちにご相談ください。
工務店の経営において年々広告戦略は重要になっていきます。
コロナ禍になりお施主様が実際に訪れる工務店の数が6社から3社に減っている、という話しを聞きました。今まで以上に「First One」(一番最初に見た工務店)のポジション取りにお金がかかるのかもしれません。
ちょっと待って。
広告戦略と運用、全然違う部署の仕事じゃない?
その通りです。
広告戦略自体の立案、運用は、中小企業においては社長であったり、多くは営業が担当されますよね。
だから本欄「+α」と冒頭に銘打ちました。
「ここまでしてくれると助かる」という話しです。でも誰かがやらなくてはならない仕事で、資金繰りに大きめのブレを生じさせる費用。資金繰りに影響へある費用への関与はある程度は行って欲しいのです。
多くの工務店で広告費は人件費に次ぐ大きな経費です。
広告費は一度増え始めると歯止めが効かなくなることが多いです。その結果、売上の3%を想定していた広告費が4%を超えてしまうことも。
資金繰り管理担当者に求めることは以下の通りです:
@ 現在の支出状況の確認
A 各媒体の支出額の共有
B (特に大事)効果測定の促進
効果測定をやっていくと、月ごとの濃淡がわかっていくはずです。年末年始は費用を掛けても効率悪い、などがわかってくれば、この時期には集中して投下する、またあるときは抑える、という作戦が立てられ、結果、年間として抑えられる事例を多くの工務店で見かけます。
合同会社Properly
代表社員 :佐藤 崇
本社:東京都練馬区下石神井4丁目
E-mail:pro@shikinguri-meikai.com